盆栽との出会い
2018年のFITツアー中に上野公園で開催中の「サツキの盆栽展」を見る機会がありました。
どのサツキも小さな鉢にそれはそれは溢れんばかりの美しい花を咲かせていました。
そして2020年11月、高知旅行の日曜市で出会ってしまったサツキの盆栽に一目惚れ(^^♪ 迷わず購入!
日曜市は高知城のすぐ目の前で開かれます。また行きたいなぁ!
写真左 ハナビン 右 根上がり「珍山」のミニ盆栽
購入時小さかった蕾が翌年5月、見事に咲きました♪ すっかり盆栽ファンになった私でした。
が、ほんの1日水やりを怠り…枯らしてしまいました… ∑(゚Д゚) (T . T)
結論 : 盆栽は育てるより 見て楽しもう!
大宮盆栽美術館に行ってきました!
と言うことで、 埼玉県さいたま市北区盆栽町にある「大宮盆栽美術館」に行ってきました!
ここは1時間あれば十分楽しめるほどの小さな美術館ですが、盆栽だけを扱う世界に一つだけの美術館です。
こちらは中庭展示場の様子。常時60鉢程が展示されています。最近は特に若いお客様が増えているそうです。
館内にはコレクションギャラリーや座敷飾りの展示もあります。
2010年3月28日オープン。 (展示内容は順次変わりますので、詳細はホームページでご確認ください。)
黒松 半懸崖(幹が大きく垂れ下がったスタイル) 樹齢 120年
盆栽の観賞方法ですが、
1、まず 「正面」 を見つける。
盆栽を色々な角度から眺めると木が少し前屈みになっていることに気がつきます。
低くなっている方が前で、まるで木がお辞儀しているように見えるそうです。
銘 千代の松 樹種 五葉松 推定樹齢 500歳 当美術館所蔵品の中で最大 すごいなぁ~
2、前が決まったら次は姿勢を低くして、視点を下から上に移動させながら鑑賞します。
まるで山や森で大木を見ているような気持になるそうです。
3、次に木の幹や枝ぶりなどを観賞します。
①根上がり(根の張り具合) ②立ち上がり(幹の伸び方) ③枝ぶり ④葉ぶり ⑤ジン(枝の枯れている所)とシャリ(幹の枯れている所)
という感じで鑑賞するようですが、一番良いのは 自由に木と語らいましょう!
因みに盆栽と一言で言いますが、樹種は2種類に大別できるそうです。
1松柏盆栽(しょうはく) : 常緑針葉樹 写真右の松はこの部類です。
2雑木盆栽(ざつぼく) : 松柏以外の盆栽 葉物(はもの)盆栽、花物(はなもの)盆栽、実物(みもの)盆栽、草物(くさもの)盆栽 写真左 花物 と 写真中央 草物はこの部類です。
こちらは、葉物盆栽の代表格 もみじ(清玄せいげん)♪ 根上がりが可憐な葉物に重厚さを添えています
また、今回写真はありませんが、ケヤキもとても可愛いです! ついつい買いたくなってしまいます(;^_^A
ところで盆栽の年齢ですが、木が見つかった環境や幹の樹皮層の多さ、根などを総合的に考慮して、盆栽師さんの経験から決められるそうです。
入口正面に飾られていた、「ひめりんご」 は推定樹齢40歳 年に一度、命懸けで咲きます。本当に綺麗です!
大宮盆栽村と盆栽園
盆栽村はゆっくり歩いても1時間あれば周れる小さな村で、盆栽美術館はその中心的な存在です。美術館の周りには、誰でも自由に立ち寄れる盆栽園が現在6軒あります。
盆栽村開村の歴史は、関東大震災を機に東京の盆栽業者が、豊かな地下水、澄んだ空気、盆栽に適した赤土など、好条件のそろったこの地に目を付けたのが始まりで、戦前はなんと35軒もの盆栽園があったそうです。
日本の歴代首相の中でも盆栽愛好家だった吉田茂、佐藤栄作、岸信介なども来園したそうです。
盆栽園のお仕事も様々で、個人向けの販売の他に、展示会やホテルなどに貸し出す作品の管理・出荷、盆栽愛好家から預かった盆栽の管理、盆栽教室なども行っているとか。奥が深いですね!
皆様も盆栽の魅力発見の旅に出かけてみませんか?!
アクセス: JR宇都宮線土呂駅で下車し、徒歩5分です。東京駅からの宇都宮線所要時間は約45分です。